世界のクレーン保有会社ランキング「IC100」に入った日本企業まとめ【2021〜2026年】

IC100に入った日本企業まとめ(Crane-Info アイキャッチ) 仕事・転職

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はじめに

大型クレーンを何台、どれだけの能力で持っているか。それを世界規模で比べたランキングがあります。英国のクレーン専門誌 International Cranes and Specialized Transport(KHL Group発行)が毎年6月ごろに発表する IC100 です。

この記事では、2021年版から最新の2026年版までの6年分を調べ、ランキングに入った日本企業の順位と「ICインデックス」を年ごとに整理しました。

IC100(旧IC50)とは

  • 何のランキング? 世界のクレーンを保有する会社(主にクレーンレンタル・重量物運搬の会社)のランキングです。クレーンを作るメーカーの順位ではありません。
    • メーカーの順位は同じ雑誌の別ランキング(売上高ベースのICM20)で発表されています。
  • IC50からIC100へ: 2021年までは「IC50」という名前でしたが、2022年版から「IC100」に名前が変わりました。名前は50でも、2021年版の時点ですでに上位100社が掲載されていて、中身は同じ流れのランキングです。
  • ICインデックスの計算方法: 会社が持っている全クレーンの「最大荷重モーメント(定格荷重×作業半径、単位はトン・メートル)」を合計した数字です。大きなクレーンをたくさん持っている会社ほど数字が大きくなります。
  • データの集め方: 各社が雑誌に回答した保有台数がもとになっています。回答がそろわない部分は雑誌側が推定しています。応募しない会社はランキングに載りません。

荷重モーメントの考え方は「定格総荷重表の読み方」でも解説しています。

IC100(クレーンを持っている会社)とICM20(メーカー)のちがい
ICインデックスの考え方(最大荷重モーメントの合計)

2026年版に入った日本企業(9社)

順位会社(ランキング上の表記)ICインデックス前年順位最大のクレーン(能力)
14Denzai KK972,79714Liebherr LR 12500-1.0(2,500t)
22MIC(株式会社ミック)493,70220Terex CC 8800-1 Boom Booster(1,600t)
32Uchimiya Transportation & Engineering(内宮運輸機工株式会社)323,00032Demag CC 6800(1,250t)
57Tokyo Juki(東京重機株式会社)171,47353Liebherr LR 11350(1,350t)
62Jousai Transport & Crane145,74364Liebherr LR 1750/2(750t)
78Ohya Corporation(株式会社大矢運送)109,08376Liebherr LR 1750/2(750t)
83Takada Crane92,64980Liebherr LR 1750(750t)
90Yonehara Shoji(米原商事株式会社)78,45786Kobelco SL16000J(1,000t)
94Chubu Kogyo / CKK(中部工業株式会社)71,94893Sumitomo 6000SLX(500t)

※会社名はランキングの英語表記です。カッコ内の日本語名は各社の公式サイトで確認できたものだけを書いています。

年別の順位表(2021〜2026年)

会社2021
(IC50)
20222023202420252026
Denzai171513131414
MIC141716162022
Uchimiya282829313232
Tokyo Juki464648485357
Jousai545358616462
Ohya706569757678
Takada Crane−7775808083
Yonehara798579888690
Chubu Kogyo567482969394
Hokazono8797−−−−
ランク入りした日本企業の数9109999

「−」は上位100社に入っていない年です。

年別のICインデックス表(2021〜2026年)

会社2021
(IC50)
20222023202420252026
Denzai492,220516,200546,600691,395963,496972,797
MIC515,186496,054496,697510,928493,702493,702
Uchimiya312,078316,741316,741307,404322,774323,000
Tokyo Juki144,114149,182170,242170,242169,367171,473
Jousai105,944115,745114,341125,304126,065145,743
Ohya78,57986,48789,38396,97297,434109,083
Takada Crane−72,22680,70987,26388,68392,649
Yonehara59,09459,09478,45778,45778,45778,457
Chubu Kogyo100,59175,09977,02163,60166,44571,948
Hokazono51,56247,866−−−−
日本企業の合計1,859,3681,934,6941,970,1912,131,5662,406,4232,458,852
上位100社全体の合計−約3,052万約3,238万約3,511万約3,932万約4,190万
日本企業の割合−6.3%6.1%6.1%6.1%5.9%

グラフで見る推移

ランク入りした日本企業のICインデックス合計(2021〜2026年版)

日本企業の合計は6年で約186万から約246万へ、およそ1.3倍になりました。

ランク入りした日本企業のICインデックス推移(全社)

全社を同じ目盛りで並べると、Denzaiの伸びが際立ちます。下のほうに集まっている会社の動きは、次の社別グラフで見てください。

日本企業9社のICインデックス推移

※9社のグラフは、それぞれの変化が見えるように縦軸の目盛りを社ごとに変えています。社どうしの大きさは上の表で比べてください。

データから読み取れること

1. 日本トップはDenzai。2,500tクラスの導入で一気に伸びた

Denzaiは2021年の約49万から2026年には約97万と、6年で約2倍になりました。2025年版から最大クレーンがLiebherr LR 12500-1.0(2,500t)に変わり、この年だけで約27万ポイント増えています。2026年版でも14位で、上位20社に入っている日本企業はDenzaiだけです。

2. 日本勢は「数は横ばい、割合はやや低下」

ランク入りする日本企業は毎年9〜10社で、ほぼ同じ顔ぶれです。ただ、上位100社全体の合計は2022年から2026年で約37%増えているのに対し、日本企業の合計は約27%増にとどまりました。そのため、日本企業の割合は6.3%から5.9%へ少し下がっています。2026年版の上位10社を見ると、インドや中国の会社が順位を上げており、海外勢の伸びが日本勢を上回っている形です。

3. 中堅どころは着実に増強

Jousai(約10.6万→約14.6万)、Ohya(約7.9万→約10.9万)、Takada Crane(約7.2万→約9.3万)は、毎年少しずつ数字を伸ばしています。いずれも750tクラスのLiebherr LR 1750系を最大機として、保有台数を積み上げている形です。

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4. 順位が下がっても「減った」とは限らない

MICやTokyo Jukiは、数字はほぼ横ばいでも順位は下がっています。これは自社が減らしたのではなく、海外の会社が大きく伸びたためです。順位だけでなくICインデックスもあわせて見るのがポイントです。

見るときの注意点

  • 自己申告と推定が混ざっています。 回答しなかった会社や項目は雑誌側の推定です。
  • 同じ数字が続いている会社があります。 Yonehara(2023〜2026年が78,457)やMIC(2025・2026年が493,702)のように、数年間まったく同じ値の会社は、回答が更新されず前年の値が使われている可能性があります。
  • 応募しない会社は載りません。 国内の大手でもランキングに出てこない会社があり、「日本のクレーン会社の実力順」そのものではありません。
  • 2021年版はIC50という名前の時代です。上位100社全体の合計値は記事中に見当たらなかったため、2021年の割合は計算していません。

まとめ

  • IC100(旧IC50)は、クレーンを「作る会社」ではなく「持つ会社」の世界ランキング。
  • 2026年版の日本企業は9社。トップはDenzaiの14位。
  • 日本企業の合計ICインデックスは6年で約1.3倍に増えたが、世界の伸びがそれ以上に大きく、割合は約6%でやや低下。

大型クレーンの世界では、海外勢の大型化のスピードが目立ちます。日本の会社がこの先どう動くのか、毎年6月ごろのIC100発表に注目です。

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出典

本記事の表は、上記ランキングから日本企業の数値だけを抜き出して当サイトで作り直したものです。全順位は各出典をご覧ください。

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